コーティングの耐久性と撥水の耐久性
先日、お客様との会話から勘違いされる事が多い内容が有りましたので書いておきます。
ボディーやウィンドウ、ホイール、ヘッドライトもですがコーティングについて話していると必ず話題に上がるであろう耐久性。
『どれくらい持ちますか?』
ほぼ100%のお客様から質問を受けます。
『どれくらい持つ』か、、、結論から言えば非常に難しい質問です。
そもそも、超薄膜透明のガラスコーティングは目で確認出来ない上、緻密で平滑な表面は触ってもその質感で判断出来ず、撥水層の有無によってもその感触は違ってくるからです。
結果として、誰もがまず判断材料にするのが水分との接触状態。
施工直後の状態との比較によってコーティングの状態を判断されると思います。
撥水コートは徐々に水滴が大きく非球体状に、親水コートであれば徐々に非親水(水滴が出来る)になって行きます。
この状態で『コーティングが剥がれ始めた』『効果が無くなって来た』『耐久性が無い』『数万支払ったのにこの程度?』と感じてしまう方がほとんどだと思います。
専門店以外で施工される非硬化系コーティングならそれが正しい判断かもしれませんが、専門店が取り扱う屋内施工、下地処理有りの硬化系であれば先ほどの様な状態になってもコーティング被膜が剥がれているという事はまず有りません。
下の動画はナノグラスコートを左からAmbassador、B-style、Professionalと1/3ずつ施工したボンネットで施工後9ヶ月が経過し、状態が劣化し始めた物です。
状態が回復しました。
ナノグラスコートは撥水層の上に付着する無機汚れ(水垢、スケール)を除去する事によって撥水が復活します。
この作業が本来のコーティングメンテナンスで、磨いたり何かを塗布するのは再施工と呼ぶべきだと思います。
最上面の撥水層が残っていますので当然その下層のガラス層も残っている訳で、もし撥水層が無くなっていてもガラス層が残っていれば保護被膜としての機能は果たしてくれます。撥水層のみ補充してやる事も出来ます。
塗装と結合硬化するナノグラスコート、水道を使った洗車をいていればそう簡単に剥がれて無くなる事はありません。
最後に、、、
何を基準に耐久性を語るかは人それぞれ、認識も違えば優先順位も違います。
オーナー様や使用環境、保管場所、洗車方法や頻度、メンテナンス(有料)を受けるか受けないか、用途、状態、メーカー、色、施工タイミングがバラバラなガラスコーティングにおいて、一概に何年保証とか謳えません。